吾輩は、遠足前夜の小学生である。

 

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明日から3日間和歌山方面に行く。和歌山県最南端にある美しい海岸『潮岬』というところまで行けたらいいなあということを思いつつ、下道でゆっくりとヒッチハイクをする。3日間という制約があるとどうしても「一日目で少なくともここまでは行って、二日目でこの辺まで行って、どこどこのインターから高速に入って…」などと(多大なるストレスを溜め込みながらも)計画的になってしまっている自分がいて「おっと…!いけないいけない!」と思う。

 

 

計画とは、自分だけのレールを走ること。

計画を立てている時、私は自分でも気づかぬうちに『何か』に怯えてしまっていて、その『何か』とは多分、『寂しさ』のようなものだと思う。計画を立てていると、なにかこう、自分だけのレールを走っているような感覚に襲われ、人との関わり的なものを断ち、自分から孤独のど真ん中へ突っ走っているような感覚を覚える。そうなると、私は、とてつもなく寂しい。無計画であればある程に(流れに身を任せれば任せるほどに)、流れを起こすもの【そう、それは私を乗せてくれる人】の影響を強く受け、なんというか、自分のレールが他の人のレールと結合しまくって、行ける場所が常に変化し続けている状態になる気がしている。私は、移動を楽しみたいと思っている。一人ではなく、誰かと一緒に楽しみたいと思っている。一人でいる時間は大好きではあるが、遊ぶ時はクソガキのように遊びたいと思っている。

 

 

物質は放置されると腐る。

あらゆる物質は、放置されると腐る。これは多分人間も同じで、長期間同じ場所に居続けてしまうと、徐々に自分の内側から腐っていっているような感覚を覚える。いじめや浮気なども、ひょっとするとこの腐敗が原因なのかもしれないと思うことがあり、なんというか、現代のシステムではいろいろと限界が来ているのだと思うことはある。義務教育とか結婚とか仕事とか家とか、どれも長期的過ぎて果てしなく、どれも人を縛り付けてしまっているような印象を私は抱いてしまうので、もっとこう、いろいろと緩んでいったらいいのになあと、思うことがある。

 

 

移動をすることは、学校で言う『席替え』と似ている。

私は、移動ができたらそれで良いと思っている。そこでしか味わえないグルメや、そこでしか買えないお土産などには、自分でも驚く程にあまり興味が無い。そもそもで金が無いというのもあるけれど、たとえ金があったとしてもそれを目的に移動をすることは無いとさえ思う(が、ドライバーさんがご当地グルメをご馳走してくださったり、お土産を買ってくれた時などは物凄い嬉しい)。では、なぜ移動をするのか。それは、そこにいる【人】であり、そこに広がる【景色】であり、そこに吹く【風】である。私は「移動をすることは、学校で言う『席替え』と似ている」と感じることがあり、学校で席替えが行われると、今までとは違う人々に囲まれ、今までとは違う角度から教室を眺めることができ、なんというか、自分の心に新鮮な風が吹き込んで(放置によって発生していた)腐敗臭が見事なまでに取り除かれるような感覚を覚える。この瞬間、私は「うおおおおおおお!!」と叫び出したくなる程の爽快感に満たされ、生きていて良かったということを本気で思うのである。

 

 

自分の言葉を語らなければならない。

私は、自身の経験を語りたいと思っている。「これをやったら、多分こうだと思うんだよね~」は、率直に言ってつまらないのだと思う。「これを実際にやってみたらこう思った!」の方が、普通に考えて面白い気がする。私は、自分の言葉を語りたいと思う。ありきたりな言葉を語っていても、その言葉がちゃんとその人から出ている限り、その言葉は必ず誰かの心を打つ。逆に、ありきたりな言葉を、自分の経験を経由させることなく発していると、その言葉は必ず空疎に響く。「それってつまりこういうことだよね」とか「あなたってこういう人だよね」など、話をすぐにまとめたがる人や、相手をすぐにカテゴライズしたがる人は、自分の言葉を発しているのではなく、常に他人の言葉を発しているのだと思う。私は、自身の経験から自分の言葉を語りたいと思う。

 

 

 

行く先で私は、どんな人に出会うのだろうか。どんなことを話すのだろうか。どんなものを食べるのだろうか。和歌山県には何があるのだろうか。みかんは落ちているのだろうか。南海トラフ地震は来ないだろうか。テントで眠れるのだろうか。寒くはないだろうか。お腹は空かないだろうか。事故に巻き込まれないだろうか。

毎度ヒッチハイクをする時は様々な期待と様々な不安が脳裏をよぎるが、ぶっちゃけ私は「どうにでもなれ!」と思っていて、そして、どうにでもなるのだと思っている。

 

私は今、遠足前夜の小学生であり、今夜は多分眠れないのであろう。。