電車の中で耐震性に優れた立ち方を考える。

 

先日は、赤っ恥をかいた。

 

 

とてつもない電車の揺れが、私を襲ったのである。マグニチュード7.3

 

何物にもつかまらず、何者にも支えられていない私は、その場で乱舞した。

華麗なるステップを刻み、それは無重力の体験、私は踊り狂った。

 

景色は色を失い、音が消え、光の粒子が速度を落としていた。

 

私はどうすることもできず、そのまま慣性の法則に従うしかなかった。

自然には決して逆らうことなどできない。

 

満員電車とまではいかないくらいの混み具合だったために、周囲の人間との距離が近い。視線が熱い。

 

こっち見てんじゃねぇよとか、てめぇ笑ってんじゃねぇよとか、そんなことは決して思っていない。というか、そんな暇などなかった。

 

私はどうやら、踊りの最中に周囲の人間の足を踏み散らかしていたようである。

 

非常に申し訳ない。

 

私は「すみません」を連呼しながら、再びその場に立ち尽くした。

 

そして手を上に挙げ、さぁつり革をつかもうとしたその瞬間、私はとてつもない敗北感を感じた。

 

これでつり革を握ってしまったら、男が廃るのではないか。人間としての品格が問われるのではないか。問われるに違いない

 

 このままで引き下がる訳にはいかない。こんなことでつり革を握ってどうするんだ貴様

 

 

私は、つり革を使わずして、電車の揺れに耐え続けることを決意した。

 

以下に、私が実際に実践した立ち方を記す。

 

 

1・剣道の足

 

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私には剣道をたしなんでいた時代がある。

この姿勢をとれば、電車の揺れが来ても、大概はどうにかなるということを知った。この立ち方を編み出した先人たちはやはり偉大だなと思った。

 

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コツは左足のかかとを拳一つ分浮かせ、胸を張りながら、眼前に敵を見据えること。

 

そして剣先は相手の喉仏を指し、決して相手から視線をそらさない。相手の呼吸をはかり、相手が息を吐いたその瞬間、

 

 

 

 

ォぉぉメェェェェエエエエエエンンンンンンンンん!!!!!!!

 

 

 

 

2・内股

 

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一体何を思ったか、私は内股を試みてみた。

するとどうだろう、意外にも身体が安定することに気がつく。

と同時に、内股をしている自分に気がつく。

おっといけない、内股は危険だ。

 

 

 

 

3・つま先立ち

 

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逆転の発想『つま先立ち』である。

予想通り身体が安定しないのかと思いきや、案の定身体は安定しない。安定するはずが無い。

つま先立ちなんて愚の骨頂。もっとも危険な行為であったことを理解した。

 

 

 

 

4・ぐにょり

 

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この絵でなんとか理解してほしい。

この立ち方は、もしかしたらできない人がいるかもしれない。

耐震性は比較的強いが、リスクが伴う。

 

足首が柔らかければ良いが、柔らかくない人たちにはオススメすることはできない。

長時間この姿勢をとるとなると、鍛錬を積んでいない者は足を壊す恐れがある。

 

そもそも立ち方が奇妙なので、やめておいたほうがよろしいかと思われる。

 

 

 

 5・つり革を持て

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ここまで書いてきて、アホらしくなってきたため、急遽結論に入る。

 

遠慮せずにつり革を持つ ということ。

 

これが、電車の揺れに対する最も効果的な対処法だ。

 

耐震性に優れた立ち方にはもはや何の意味もない。

電車の揺れは突然訪れ、その揺れの大きさは人間の想像を遥かに超えてくる。

強がっても無駄だ。ちっぽけな人間の脚力でどうこうなる話ではない。

 

 

潔癖症とか言ってないでおとなしくつり革を持て。