ダイエットの末路。

この地球上に誕生した時の私の体重はおよそ3,000,000mg。

 

帝王切開によって帝王の如く母親の腹を突き破って出てきた私は、誕生するやいなや覇王色の覇気で周囲の人間を気絶させた。

 

私の鳴き声が手術室に響き渡る。

 

 

 

「ギャオォォス」

 

 

 

 

それからというもの、私の体重はみるみるうちにやせ衰えていき、聴力、視力、筋力はもちろんのこと、コミュ力、摩擦力、吸引力も共に減退していくこととなる。

 

それら身体的機能の低下に伴い、食欲の著しい減少も見られ、私の少食ぶりは他の少食人間を圧倒するようになった。

 

その少食体質を克服するために大量のご飯を食べようと試みるが、食べても食べても体重は増えないどころか、減少していく一方で、私はいろいろと悩むこともあった。

 

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しかし、体重が増えないというこのコンプレックスをどうにかチャームポイント(長所)にまで引き上げることはできないだろうかと考え始めると、意外と、できそうな気がしたのである。

 

 

 

少食である私は、あまりお腹も減らないため(減っても別に食べなくても平気なため)、多分、何も食べなくても1週間は溌剌としていられるのだと思う。

 

ということは、私の体はかなり燃費が良いということになる。

少量のエネルギーで、長時間の活動ができるとなれば、それは長所以外の何物でもない。

そう、私の体は燃費が良いのである。

これで、TOYOTA自動車の面接官から長所を聞かれても大丈夫だ。

 

 

 

 

「私の体は、燃費が良いです。」

 

 

 

 

ということで、ダイエットなどという(私からすれば非常に嫌みな)活動をしている人たちに、この私が上から目線でアドバイスをするならば、

 

 

 

「何も食べるな」

 

 

 

ということに尽きます。

 

人間の身体というのは非常によくできていて、「お腹が減ったな」と思えば、脳が何かを食べろという信号をお腹に送ります。

 

しかし、ここで我慢をしましょう。瞑想をしましょう。腕を組み、胡坐をかいて、宙に浮きながら、宇宙の一部となるのです。

 

 

するとどうでしょう、次第にお腹が減ったという感覚が消え、お腹の中が宇宙になったかのように、意外にも「何も食べなくても大丈夫だな」ということに気が付くはずです。三途の川が見えるはずです

 

この境地に到達することができれば、あなたのダイエットは成功したも同然でしょう。

 

 

自然とあなたは食べることを辞め、心を穏やかにし、心身共にリラックスした状態となります。

 

 

 

 

 

「何かを食べなければ生きていけないなんて思っていた自分が恥ずかしい…」

 

 

 

このような思考に到達したのならば、あなたはもう従属栄養生物を卒業したということであります。

 

従属栄養生物を辞め、独立栄養生物となり、森に入って光合成を開始します。

 

 

葉緑体を体内で生成し、カラダの色は緑色になり、二酸化炭素を吸収しては太陽の光を求めます。

 

 

太陽の光を浴びながら、あなたはきっとTwitterでこうつぶやくのでしょう。

 

 

 

 

「あぁ… 私にはもう、何もいらない。」

 

 

 

 

その後、あなたの頭部にはいつの間にか2本の触覚が生えており、自分の体内に恐ろしい程の力が蓄積されていることを直感するのです。

 

右手には爆裂魔光砲を発射できる程のエネルギーが漲り、地球を破壊できることを自覚し始めます。

 

 

 

 

ああ…私のふるさとは地球ではない。

 

 

 

 

 

ナメック星だったのだ……。

 

 

 

 

 

あら、あなた、おかえりなさい。

 

 

 

 

 

ピッコロ大魔王様。