スタバに入れない。

スターバックスコーヒー。略して「スタバ」

今現在19歳男子大学生である私は、所謂「スタバ世代」にジャストミートするわけではありますが、なんと、あろうことか、びっくり仰天、

私はスタバに入ることができないのであります。

 

 

最初にして最後、私がスタバに入店したのは、おそらく中学三年生の頃だったと思う。

 

友人二人を連れて、生まれて初めて入店したときのことは今でも若干うっすらと記憶に残っている。

 

並んでいる最中「抹茶的なやつ」を頼みたかった私は、ちょうどたまたま「抹茶クリームフラペチーノ」を発見。

「まだかなまだかな」と私はウキウキしていたわけだが、そういえば、わたくし、「注文」の仕方が分からないのであった。

 

「抹茶クリームフラペチーノ」と店員さんに伝えると、「大きさはどうするのか」的なことを聞かれた。

 

 

 

 

「トール、グランデ、ベンティ……」

 

 

 

 

………。

 

 

 

 

 

 

……まずい、何一つとして知っている単語がない。

 

 

 

「トール、グランデ、ベンティ」

 

 

 

明らかにオシャンティなそのフレーズを前に、私は困惑した。

 

 

大でも小でも、スモールでもビッグでも、ミディアムレアでもマキシマム・ザ・ホルモンでもなく、

「トール、グランデ、ベンティ」

 

 

 

何なんだこの店は、いったい何がトールでベンティだと言うのか。

まずいぞ、追い込まれた。サイズ感がまったく掴めない。

 

 

しかし、こんなところでしくじっているようでは、男が腐る。

 

 

ええぃ!!!

 

 

 

 

 

「トールで。」

 

 

 

 

悠々自適、質実剛健、風林火山の如く、「スタバ世代なめんなよ」と言わんばかりの、ハリのある声で私は応答していた。

と同時に、「トールサイズが半端なくデカかったらどうしよう」「そうなったら友達に分けてあげよう」などという考えが刹那、私の脳内を駆け巡った。ポーカーフェイスの鬼神、清廉なぺてん師とはまさに私のこと。

 

 

しばらくすると、いたって普通サイズの「抹茶クリームフラペチーノ」が出てきた。

 

 

「ふぅ…」

 

なんとか私は、「抹茶クリームフラペチーノ」の注文に成功したようだ。

 

 

 

と思っていたのも束の間、店員から

 

「コンディメントバーでカスタマイズもどうぞ~」

 

と言われた。

 

 

 

嬉々として私は

 

 

 

「は~いコンディメント~♪」

と笑顔で答え、そそくさと空席を見つけては息を潜めるようにして着席した。

 

 

 

もう訳が分からなくなっている。

「コンディメントバーでカスタマイズ」

 

周囲を見渡すと、なにやら自分の注文したドリンクをカスタマイズしているではないか。

それをパシャパシャと撮影し、おそらくそれをSNSにあげている。

 

 

スタバなう

スタバわず

スタバうぃる

スタバ最高

 

 

なんということだ。

皆一様にしてキラキラ輝いて見える。カッコイイ

 

 

そして改めて、店内を見回して初めて、今、自分が、物凄くオシャレな空間にいることが自覚された。

 

店員は全員美男美女、客層もキラキラとした若者が多く、最先端をいっている感がスゴイ。

 

 

 

まずいぞ…。

 

 

私はここで、劣等感・疎外感を強く感じ始め、店内の気圧に押し潰されるような感覚を覚える。

 

 

私は本当にここにいても良いのだろうか。

 

 

大海を知ってしまった蛙のようになってしまった私は、抹茶クリームフラペチーノを飲んだ。

 

 

うまい。

 

 

 

 

「スタバのコーヒーうまいよね」的なことをよく耳にする(?)けれど、私にはそもそもコーヒーの味が分からない。違いが分からない。

 

 

 

 深みのある香り、きめ細かなアシディティにまろやかなアフターテイスト。

 

うん、

 

まったくわからない。

 

 

私はマックの100円コーヒーでいい。ていうか別にコーヒーでなくてもいい。そもそもオレンジジュースの方が良い。

 

 

 

 

 

 

あぁ

 

 

 

 

 

 

 

暇すぎて、今現在校内のパソコンから更新している。

 

 

 

 

 

 

もうすぐ授業が始まるので、

 

 

 

おわる。