私はノープランを愛しております。

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先日は、ゲストハウス「みはらし亭」を出発しまして、広島県三原市木原町へと移動いたしました。そこで昨晩泊めてくださった方と出会ったのですが、その方の優しさは尋常ではなく、カップラーメンやらコーヒーやらミカンやらパンやら、ありとあらゆるものを無料で与えてくださり、私の心は優しさで満ち溢れております。

この溢れ出さんばかりの優しさを私も自分で回していかなけれならないと思ってはおるのですが、物凄く幸せなことに、どうしても私は優しさを貰うばかりで、優しさのオーバーヒート状態になりつつあるようです。

本日も引き続き、旅で感じたことを3000字以内で綴っていこうと思います。

 

【ノープラン】は良くも悪くも「何か」を引き寄せる力を持つ

私は12月から、こうしてヒッチハイクでの移動を続ける日々を送っておるわけでございますが、私は基本的に【ノープラン】を貫いて旅をしております。ノープランで旅をしておりますと、不思議なことに、自分でも想像もしていなかった(できなかった)面白いことに出会えたりすることが頻繁にございます。

これは自慢になるのですが、私は以前、夏休みを利用して「一週間ノープランヒッチハイク旅」を企画したことがありまして、予算一万円というルールのもと、なんと5日間で西日本を一周することができました。一日目で兵庫県姫路市から山口県の下関市まで、二日目で下関から長崎県まで移動できた私は、この奇跡にすっかり舞い上がってしまいまして、これは西日本一周もイケる!と思い立った次第でございます。

また一方で、ノープランが呼び出すものの中には、私にとって好ましくない「何か」が引き寄せられることもありまして、その例を挙げるならば、先日にも述べました【宿を失った事件】なのでございます。(過去記事:感情の変化こそが人間の面白いところである )

おばさまから「宿を提供しても良いよ」と言われた際に、ノープランではなく、「△△時に〇〇の前に集合しましょう」だとか、「私の電話番号も念のために伝えておきます」などの、(非常事態を想定した)計画を練ってさえいれば、私がおばさまへとつながる電話番号の書かれたメモ用紙を落としたとしても、宿をきちんと確保することができたことでしょう。

ここから言えることは間違いなく、「ノープラン」というものは良くも悪くも「何か」を引き寄せる力を持っているということでございまして、そこに舞い込む「何か」はいつも必ず、私をドキドキワクワクさせてくれるエンターテイメントに溢れたものなのでございます。

 

ノープラン祭り

先日私は、午前中に宿の確保に成功しまして、このまま午後を過ごすのももったいないだろうということで、観光のために、三原市木原町を出て佛通寺(ぶっつうじ)へと向かいました。その際に乗せていただいた40代後半と思しき男性が、物凄くノープランな人生を歩んでおったものですから、私は身を乗り出して、彼の身の上話を聞いておりました。

彼は経済的な理由で大学を中退しており、そのときは漠然と「自分の店を持ちたい」という夢があったそうなのですが、なんと、無職のままご結婚をされまして、さらに多大なる借金を抱えながら、自分の店(飲食店)を構えたそうなのでございます。彼は軽やかに「もとから父親の借金も抱えとるけぇ」とおっしゃるものですから、私は彼のノープランさに顎が外れかけました。

さらに、方向音痴な私と彼は、佛通寺への道を完全に勘違いしておりまして、驚くほど整備されていない狭い道路(と呼べそうにもない道路)をただひたすらに、それこそノープランで突っ切って行きまして、車内は常時、意味の分からない笑いに包まれておりました。この時の私と彼はもう謎のテンションになっておりまして、「ノープラン最高!」「ノープラン最高!」と盛り上がり、いつの間にか車内では【ノープラン祭り】が開催されておりました。

この意味の分からない笑いと謎のテンションこそ、私はノープランが引き寄せたものに他ならないと思っておりまして、温かい西日に包まれながら私は「ノープランって良いものだなぁ」ということを思ったのでございました。

 

想定外の出来事は、人生を面白くする

想定外の出来事に、当時は深刻になって悩んだり考えたりしたものですが、それが過去のものとなってしまえば、途端に面白く感じるようになり、時には話のネタになったりすることがございます。

先ほどにも述べました、ノープランヒッチハイク旅が急遽西日本一周ヒッチハイク旅へと変化したことも、言ってみれば想定外の出来事でありまして、しかしその想定外の出来事は、私のヒッチハイク旅をより一層面白いものにしてくれたのでございます。

このことから私は、人生を面白くするのは想定外の出来事なのだなということを思いまして、「うおおおお!!」と叫びたくなる程の出来事に遭遇できることを楽しみとして、ノープラン旅を続けていこうと思っております。

 

【孤雲本無心(こうんもとむしん)】~雲のように自由に生きる~

大空にぽっかりと浮かぶ一片の雲。形を自在に変えながら、どこへ行くわけでもなく、ただ漂っている。これは自我を忘れ、執着心を捨て去った自由な境地を表しています。

誰しも雲のように自由でありたいと思いますが、社会に出ると、いろいろなものに執着し、不自由になります。また、人と関わることで、傷つくことも、自信をなくすこともあり、無心になることは容易ではありません。

負の感情が芽生えたら、ゆったりと空を漂う雲を眺め、ありのままの自分を認めましょう。そうすれば、執着はなくなり、何ものにもとらわれない自由な心をゆっくりと取り戻すことができるでしょう。

~武山廣道『くり返し読みたい禅語』~

私は【ノープラン=雲】であり、【プラン=執着】だと思っております。プラン(計画)を立てるのは、その先に必ず目的があるからで、私は、その時点で(プランを立てている時点)で執着が発生してしまっているのだと思います。と言いますか、目的を達成すること自体、その目的に執着することと同じなわけでありまして、私は決してプランを立てることを否定したい(執着を常に負の意味として捉えている)わけではありません。

 それとはまた別の話で、雷が落ちたり雨が降ったりするのは、その天上に必ず雲が存在するのと同じように、面白い出来事が舞い込むときというのは、ノープランであるときの方が多いのだと思っております。

 

 昨晩泊めてくださった方からいただいた食料。

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ノープランな人生を歩む方からのプレゼント。

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道に迷ったにもかかわらず、なんやかんやで無事に、佛通寺へたどり着くことが出来ました。あの時の祭りが、蘇ってくるようです。

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私はノープランを愛しております。 

 

ではでは、おつぽん!

 

佛通寺は紅葉が素晴らしく綺麗な場所だそうで、残念ながら私が訪れたときにはもうピークを過ぎておりました。